高成長の要因
復興期と成長期と合わせて日本の成長率は、当時の各国とくらべて格段に高い成長率でしたが、この高い成長率を説明するには、ただ単にさきにあげました戦後の特殊要因(復興要因)だけでなく、経済社会の変革ということを指摘しておかなければいけないと思います。
第ニ次大戦後の成長の要因を大きく分けると、国際的な環境と国内環境とに分けることができます。
後者の国内の環境としては自然条件、経済的要因、それに社会的、制度的な要因をあげることができます。
・・・まず、国際環境としては、第ニ次大戦の終息を境に、世界が大戦争を回避できたことがあります。
もちろん第ニ次大戦後、今日まで局地戦争は世界の随所で行なわれました。
しかし、大国間では、いろいろ紆余曲折はありながらも、いちおうは戦争が回避されてきました。
とくに日本の場合には、戦後に制定された憲法もあって諸国間の戦争、武力紛争に直接的に巻き込まれることがなかったという好条件がありました。
この日本が戦争に巻き込まれなかったことに関して、いま、「防衛力と経済」の関係がさまざまな論議を呼んでいます。