戦後の日本経済 2
日本の多くの工業は敗戦というマイナスの条件をむしろプラスに生かすことができたということができます。
もちろん、日本の労働者や技術者が新技術を十分にこなしうる知識と腕を取り戻してきたことが、もうひとつの重要な条件でした。
また、戦争中に空白になっていた技術の開発が、一挙に先進国からの導入ということで遅れを取り戻して進み、そのこと自体が経済発展を促進することにもなったといえます。
それは輸入増加による国際収支の悪化をしばしばもたらしはしましたが、「技術が技術を呼ぶ」とか「設備投資が設備投資を呼ぶ」といわれて高い成長の条件をつくりました。
1960年代後半の設備投資の経済成長に対する寄与度は22%にも及びました。
「成長の時代」の経済成長率は、平均して10%という復興期と同じく高い成長率を記録できました。
今日、たとえば韓国や中国で急速に工業の拡大・近代化が進むと、そのための工業設備のための機械.資材の輸入の増加が生じ、貿易収支が悪化することがあります。
・・・しかし、単なる消費のための輸入ならともかく、設備増強のためであれば、そのことについてはあまり過度の心配はする必要がないと私は思っています。