コメの大凶作 7
コメの大凶作と、それにつづく緊急輸入。
さらには自由化への部分開放の決定というコメをめぐる激しい動きは、これまでの流通地図全体を大きく書き換えさせる契機となりかねないものでした。
卸や小売といった流通部門が、93年の大凶作によってどうなっていたのでしょうか。
そのあたりを探っていきましょう。
客のまとめ買いにより、小売店の店頭からコメがなくなってしまったり、店の前に客の長い行列ができるといった異常事態が、一時、各地で発生しました。
この消費者のコメパニックは、93年9月にまず青森県で勃発し、その後、岩手県、宮城県へと南下。
10月下旬には福島県と山形県にも飛び火しましたが、これは新米が出回るとともに沈静化しました。
しかし、11月下旬に千葉県内で同じような現象が発生するなど、コメの需給の不安は完全には解消されてはいませんでした。